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鼻出血(びしゅっけつ)

鼻出血を何度も繰り返す時や、大量に出血した時には、受診をし適切な処置が必要ですが、ほとんどの鼻出血は数分で止まるので心配はいらないでしょう。

鼻出血には、鼻の入り口付近で起きる1.「キーゼルバッハ部位」からの出血と、2.「前篩骨動脈領域」の出血、鼻腔の後ろにある3.「蝶口蓋動脈」などの太い動脈が切れて起こる出血」とがあります。動脈からの出血は、早急な止血処置が必要です。

1.キーゼルバッハ部位

hana2鼻の入り口近くのキーゼルバッハ(青く囲まれた部分)と呼ばれる部分から出血します。この部分には、毛細血管が糸球状に集まっており出血しやすくなっています。鼻出血の98%はここからの出血です。

2.前篩骨動脈領域

hana4鼻中隔の前上部にある前篩骨動脈(青く囲まれた部分)と呼ばれる部分から出血します。

3.蝶口蓋動脈

hana1鼻腔の後方。頚動脈の枝で顎動脈(蝶口蓋動脈) から出血すると、出血量が多く耳鼻科専門医での処置が必要となります。 全体の1~2%の出血がここからです。

止血方法

hana3家庭では硬く丸めた綿花を鼻腔に押し込み、鼻を指でつまんで両側より抑えます。約10分間様子をみて、出血が止まらない場合は、耳鼻科専門医の受診が必要です。出血量が多く止まりにくい出血や、太い血管からの出血には、右図のバルーン法(出血部位で膨らませて血管を圧迫)で止血します。出血部位が明らかであれば、凝固処置で痛みなく止血をします。又、同じ部位にタンポンを当てて止血する場合もあります。

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