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癒着性中耳炎(ゆちゃくせいちゅうじえん)

鼓膜がへこんで中耳の壁にくっつく病気です。割合的には慢性中耳炎の約10%とさほど多い病気ではなく、滲出性中耳炎が治りきらず移行するケースが多いです。

症状

主な症状は難聴です。鼓膜が張り付いているため、外から音が入り込んでも振動できないためです。また、耳小骨も鼓膜に押さえつけられてしまうので、振動が内耳に伝わらず、かなり強い難聴が起こります。ただし、難聴の症状は片側の耳だけの場合が多く、両方の耳が聞こえなくなってしまうことは殆どありません。

治療

鼓膜を剥がしてきちんと張り替える「鼓膜形成手術」を行います。また、耳小骨が破壊されている場合は「鼓室形成術」も必要になります。これらの手術を行えば聴力はかなり回復するでしょう。

但し、耳管の働きが悪化していることが多く、せっかく手術を行っても再び鼓膜がへこんできて再発しやすいという問題があります。

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