鼻茸(はなたけ)
鼻にできる良性の腫瘍で、ポリープと言われています。
慢性副鼻腔炎や、アレルギー性鼻炎のある人によく見られます。
症状
空気の通り道の粘膜に出来ることが多いため、鼻づまりが発生しやすくなります。また、嗅覚障害が発生する場合もあります。子供に多い「後鼻孔ポリープ」は、のどの奥にまで垂れ下がり、呼吸困難になる場合もあるので、手術で摘出します。鼻茸は悪性の腫瘍ではないので、命にかかわることはありません。
原因
アレルギーの原因物質や細菌などにより、鼻腔の粘膜が刺激され、血管が拡張したりむくんだりした結果、粘膜が腫れて鼻茸が発生すると考えられています。
治療
薬物療法(保存的療法)
粘膜の炎症を抑えるため、内服や局所ステロイド薬を噴霧します。薬物療法でも小さくならない場合は手術により摘出します。
手術的療法
以前は鼻孔から細い針金を挿入し、締め付けて摘出しました。
最近では、鼻茸を細かく砕いて摘出する器具が開発されたため、数が多くても簡単に摘出が可能です。